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トッキー
2012.3.5 04:02震災・原発問題

本性を見せ始めた安全デマ雑誌・週刊ポスト

「週刊ポスト」が
原発・放射能に関して、
最も信頼できる報道姿勢
だなんて思っている皆さん! 
目を覚ましてください!!


本日発売の
「週刊ポスト」記事、
ついにボロが顕わに
なり始めてます!

まずタイトルがスゴイ。
「〈煽り派の暴走はもはや犯罪だ〉
日本列島を覆う『放射脳』の脅威」

週刊文春の「がんの疑い」が
「煽り」だったと言うなら、
これは一体何なんでしょう?

まあ、どうせ週刊誌なんだから
それは見逃すとしても、問題は内容です。

ポストは週刊文春3月1日号の、
おしどりマコ氏の記事を
「最もお粗末」と批判しています。

ところがポストは、
札幌の杉澤医師が
文春に抗議したことを以て
「記事の根幹が崩壊して
しまったことは間違いない」

と断じているのです。

しかし私が既に検証したとおり
(くわしくはこちら↓)
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=joz8i1lbz-736#_736

杉澤医師と文春記事の
主張は全く同じ

であり、杉澤氏が抗議したのは
記事の内容そのもの
についてではありません。


むしろ杉澤医師は、
今回発見された小児の
甲状腺異常と原発事故の関係は
「不明」であり、徹底した
調査が必要だと主張しています。

にもかかわらず、
ポストは杉澤医師の
主張とは全く反して、
今回発見された甲状腺異常は
「全く問題なかった」としています。

その「お墨付き」の
コメントをしているのが、
「放射線科が専門の
中村仁信・大阪大学名誉教授」
という人。

この人、実は
「放射線の年間被曝量が
100ミリシーベルトまでならば
健康被害はない」
と言っている人なのです!

100ミリシーベルトって、
原発作業員に認められた
被曝限度量の5年分ですよ! 

それを、子供や乳幼児を含めて
浴びても安全と言ってる人に
コメントもらって、
「全く問題なし」と
言ってるんですよ、ポストは!

しかもこの中村仁信という人は、
「放射線ホルミシス説」
まで信奉しており、
「放射線ホルミシスで
ガン、心臓病、脳血管障害
という日本の三大死亡原因の
どれもが減っても
おかしくないんですよ」

とまで主張しているのです。

そしてこの記事の後半は、
その中村仁信氏や、
事故1ヶ月後の飯舘村で
「放射能は怖くない」と
安全宣言していた
放射線医学総合研究所の
杉浦紳之氏、
ホルミシス論者の経済学者・
池田信夫氏といった、
極めて偏った人たちの
コメントを基に、
放射線リスクについて
「『1ミリシーベルト
・1ベクレルでも危険』のウソ」

として、微量の放射性物質は
人体に影響を及ぼさない
とする主張を始めています。

「ショウジョウバエ実験」の話だの、
「人体にもカリウムが含まれている」
という話だの、そこで出てくる話は
ホルミシス信者が必ず
出してくる話ばっかり。

それをそのまま載せる
ポストのスタンスは、もはや
渡部昇一の「放射能は体にいい」説を
臆面もなく載せた「WiLL」と
全く同一としか思えません。


微量の放射能は安全、
それどころか体によく、
年間100ミリシーベルトまで安全ならば、
飯舘村はおろか、20キロ圏内でさえ、
かなりの地域が帰宅OKになります。

これだけの事故が起きても
やっぱり原発は安全だったんだ!
 ・・・ということになって、
原発再稼働・推進派には
非常に都合がいい話ですよね、これ。

そんなこと言われて、
本当に戻れますか? 
そこで子供を育てられますか?

これが本当に
被災者の立場に立った、
冷静な報道でしょうか?

実態が分からない以上、
徹底的に調査する体制を
作るべきだという主張が、
「煽り派」だなんて言えるでしょうか?

今回の週刊ポストの
週刊文春に対する批判は、
完全に誤りです。
というよりデマです。

週刊ポストは
「安全デマ雑誌」です。

いくら表面上「脱原発」を
装っていても、
巧妙にカムフラージュした
「隠れ原発推進派である
と私は認識しております
トッキー

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